茶の湯に込められた心

  • 2017.04.11 Tuesday
  • 13:05

 

先日、夜噺(よばなし)という茶事で、図らずも

一客一亭のおもてなしを受ける機会がありました。

 

あとになって知りましたが、夜咄という茶事は、茶事の最高峰とも

言われているそうです。

私は作法を知らないので、相当不安でしたが、

他に誰もいなかったこともあり、逆に開き直り、

素直な気持ちで、すばらしい体験をすることができました。

 

 

ボッ、ボッとまるで息をしているような燃え方をする

和ろうそくの光だけで灯された幻想的な空間。

お湯が沸く音と、いくつもの小さな渦で上がっていく湯気。

 

生と死。

動と静。

水は水蒸気となり空気となる。

全て変化している。

 

主人は、私一人のために部屋を綺麗に掃除をし、

必要な道具をそろえ、

今、一番美しい季節の花を選んで飾り、

お茶の作法に従って、道具をなじませ、

お茶が一番美味しくなるように、

心をこめて

お茶をたててくれている。

なんてありがたいことだろう。

 

胸がいっぱいになり、

あー、宇宙もきっと同じなんだと、

ただただ感謝の思いだけがこみあげてきました。

 

 気がつこうと気がつくまいと、宇宙は全力で

私のことをサポートしてくれていることを

確信できたのです。

 

 千利休は、心の無限性、心を尽くすことの大切さを

茶道で伝えていたのだと思います。

この千利休の心、茶道の奥に隠された真の意味を

豊臣秀吉には理解することができなかったのでは

ないでしょうか。

 大名や庶民にはその心を理解する人たちがいた。

理解できない秀吉は、金の茶室を作ったり、

大掛かりなお茶会をしたことでしょう。

 

  秀吉は、確かに人の心を読むことができ、

天下をとることができた。

しかし、天の心を読むことはできなかった。

そして、いくら豪華なお茶会をしても、

真心をつくしてもてなすという意味がわからなかった。

 

  それを千利休や真髄を理解している人たちは

冷ややかに見ていたと思います。

 

 人の心は読むことができる秀吉は、嫉妬から

千利休に切腹を命じた。

 歴史のことは、よくわかりませんが、

そういうイメージが一瞬のうちに伝わってきました。

 

 千利休のことを秀吉が理解して政治を行っていたら

世界はどうなっていたでしょう。

 

 外交でもっとも大切な基本は、すでに日本の茶道の中に

あるのではないでしょうか。

 相手を思いやる純粋な心は、どんな闇をも打ち消す力が

あると思います。

 その心をもって、人や国に接していくのが日本の大事な役割

なのではないでしょうか。

 なんとなく、千利休の意識がきて、みんなに伝えることを

託された気がして書いています。

 

 お茶といえば、この春から(2017年4月11日(火)から6月4日(日)まで)

東京国立博物館で、特別展「茶の湯」が開催されるそうです。

 

 道具の素晴らしさだけでなく、千利休が茶の湯に込めた

心を感じとる人がたくさんいればと思います。

 

(東京国立博物館HP)

 

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1828

 

 

 

 

 

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